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【追記】
この1件でTV番組にも出演させて頂きました。
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久しぶりに褒められるようなことがありましたので、ブログを更新します。
MBSハッカソンの画面端で小さくスベらせて頂きましたので、学んだ点や反省点などを振り返りたいと思います。(技術的な話はありません)
MBSハッカソン
近畿圏の放送局である毎日放送さん(MBS)が主催するハッカソン、
つまりは、放送とインターネットを組み合わせた新しいTV番組を提案して下さい、ていう発表イベントが有りました。
飲みの席で、近所の制作会社の方に「こんなイベントあるよ」と誘って頂きまして、僕もそのイベントに参加することになりました。
おっさん連合チーム
アラサー男性5人で結成されたチーム『ヒゲメガネ』で、さっそくブレストミーティング。
刺さるアイデアが降りてくるまで話し合います。
「視聴者のアプリからリアルタイムに投票する野球拳は?エロは地球を救うし番組も救う!」
「ゲスいエロはちょっとなー。これがサンテレビのハッカソンだったなら可。」
「じゃあこれは?定点カメラ映像で猫を映してるだけの番組。でもリアル課金で餌を買ってあげないと飢えるっていう」
「倫理的にどうなんそれ。あと、テレビ番組である必要性は無いよね」
俺のクソみてーな案は却下され続け、やがてイベント当日を迎えました。
アイデアソン予選
TVとIT技術を組み合わせた番組を考える、MBSハッカソンというイベントに参加しています pic.twitter.com/YerCnKwbwq
— sakotsu (@_sakotsu) 2014, 10月 26
チームの発表案が、俺が不参加だったミーティングを経ていつのまにか、
『不器用だけど磨けば輝く原石ニートと社会とをマッチングさせる就活番組』という健全なものに固まりつつあり、チーム内での居場所を失う俺。
僕の提案するリアルタイム野球拳やニャンニャンTVが却下されたので腐りながら発表用資料をつくる。
チーム名『ヒゲメガネ』のキャラクター図を掲げてプレゼンに挑むも会場無反応の洗礼を受けたので、この後反省会っすわ。大変良い勉強になりましたァ pic.twitter.com/nJf3iZgtlQ
— sakotsu (@_sakotsu) 2014, 10月 26
ちなみに、このヒゲメガネ絵はハッカソンの進行役の男性を見て描きました。司会進行がめちゃくちゃうまい方です。
そうこうしているうちに、ヒゲメガネの発表の順番が周ってきました。
『CHALLENGERS ~社会よ、これがオレだ!!~』
この日、画面端で小さくスベったことで、僕はまた1つ賢くなった。
真面目な発表の横でなにやってんの。
ふざけたいのか真面目なのかどっちかにしろ。
即席で描いた絵が小さすぎて誰にも伝わらなかったのが幸いして軽ダメージで済んだものの、ヒゲ面をシュールなタイミングでスライドに挿し込んでもらうなど、もっとやり方はあったかもしれない。
そんな自己反省が続く中、いつのまにか結果は発表され、僕らは予選落ちしていた。
※言っときますけど、個々のヒゲメガネは優秀なんですよ!
優秀なんですけど、今回はたまたまちょっとチームとして一丸になれなかったというか。
敗者復活
「プレゼンの時、画用紙持って地味にスベってましたよね?」
声のした方を振り向くと、そこには予選を1位通過したチームの面々が。
予選を勝ち抜いたチームは、1週間後のハッカソン本戦にて、デモアプリを用いた精度の高いプレゼンを再度しなければならない。
デザイナー中心なそのチームの補強戦力として、このスベッたエンジニアこと僕に声が掛かったのだった。
「スベッた件については言い訳しない。Yes, We can!」
予選敗退したところを、1位通過チームのエンジニア枠で拾ってもらいましたわ pic.twitter.com/wYieSqa7Gs
— sakotsu (@_sakotsu) 2014, 10月 26
こうしてまた長い1週間の戦いが始まりました。
「女子が楽しめるプロ野球中継番組」とは
拾ってくれたチーム『ウツボ ミンミンクラブ』は、女4男1のチーム。
そこに僕と、MBSから番組ディレクターさん(ブログ旅にも出演した名物Dだそうです)を加えて7人構成になりました。
持ち案『女子が楽しめるプロ野球中継番組』を現実的な形に落とし込むべく、
おっさんもあくまで女子目線になって、アイデア出しミーティングを行います。
「阪神タイガースの女子向け公式サイトあるやんか、あれ女子的にはどう思ってるの?」
「これですよね。これはもう典型的な、おっさんが考えた『タイガース女子向けの企画ってどうせこんなんでいいやろ的な見せ方』ですね。読モ並べてキャピキャピとかそういう安易なコンセプトイメージにしたくないんです!」
「プレゼン資料に、アプリの目玉機能として、試合が7回裏になったら巨大なバルーンを飛ばすボタンみたいなの書いてるけど、これって例えば巨大なハート型の風船を飛ばすとかそういうイメージ?」
「ハートには絶対させません!それこそ男が考えた安易な発想なんですってw」
この、『おっさんが考えたかわいさ』というのが、いかに安直でありきたりなイメージだったのか、僕にとって新鮮な発見でした。
そして、数回重ねたミーティングの結果、「きゅんボタン」をアプリのメイン機能に据えることになりました。
- 野球選手の名前はおろか、ルールすらもわからない女子を番組に誘引するきっかけ、それは「きゅん」。
- 試合中継を観て、選手が活躍したり珍プレーなシーンできゅんきゅんしたら、その瞬間にボタンを押してもらう。
- 秒単位で「●●選手にきゅん」したデータが膨大に集まれば、女子がきゅんきゅんしたシーンだけを抽出できそう。
- そのランキングをコンテンツ素材としてみんなでワイワイ語るバラエティ番組なんてどうでしょう。
集まった動画も、「なんでこれにきゅんとするの?」など、女子特有視点のものが集まれば興味深そう。
なんて流れに決まりました。
番組音声を認証するAPIもあったので、それを使えばTVを付けて実際の番組を観た上で認証しないと参加できない=視聴率は確保、みたいな図式も後付けしておきます。
と、ここまで書いたところで、NHKの『Rの法則』という番組を思い出した。
10代男女をターゲットにしたバラエティ番組でコンセプトもだいぶ近いかも?
俺も『真剣10代しゃべり場』とか、こういう青臭くてまっすぐな番組を、おっさん目線で観るのが好きなので、仕事の合間によく観ます。
「キュンとなる男子のしぐさは?」という動画もありました。
企画の仕様も固まってきたので、あとはひたすらにデモアプリ制作とプレゼン用の資料作りに追われます。
翼はもういらない。
「きゅんボタン」と「すごっボタン」を連打した総数によってシーンがピックアップされると、キー太がpush通知してくれる。
ハッカソン本戦
MBSのスタジオにて、ひたすらコードを書く労働力としてアサインされたおじさん pic.twitter.com/ZDrJXARIwy
— sakotsu (@_sakotsu) 2014, 11月 1
ハッカソン本戦は2日間で行われました。
スタジオを見学させてもらったり、タレントさん用の豪華2段弁当が振舞われたり、ハッカソン用の番組も撮影されたりと、作業時間にまったく余裕がなくて白目剥いてたけど、楽しかったです。
この後、特設スタジオに場所を移して各チームが発表して、僕らのチームは優秀賞を頂きました。
僕は裏方なので、当日は僕以外のみなさんが表に立って活躍しました。
他チームのみなさんの発表も面白く(下記、関連リンク参照のこと)、僕らのチームも決してインパクトのある発表ではなかった(裏方が偉そうに言ってすみません)ので、正直賞が取れたらラッキー程度に思っていたけど、有能Dの機転でアピールポイントを絞ったことと、審査基準である『実現可能性』とのバランスが良かったのかもしれない。あと、女子目線に立った女子の熱いプレゼンが、おっさん審査員様達のハートに響いたのでしょう。
個人的には、別チームで、
『Googleグラスの機能を駆使して恋のライバルを蹴落としていく恋愛バラエティ番組』という案を発表したチームがあったんですけれど、際どいけれどとてもおもしろい発表をしたこのチームに、せめてなにか賞をあげてほしかったなーっていう。『未来を感じてワクワクしたで賞』みたいなのを。
放送倫理的にどうかとか、視聴者のリテラシー的に着いてこれないとか、いろいろ問題はあったかもしれないけれど、番組が具現化されたときに一番観たいと思わせる内容だけに残念でした。
でも素直に、みんなの前で褒められるのってうれしいですね。
この1週間は、文化祭の準備的な楽しさがありました。
お疲れ様でしたー。ありがとうございましたー。
みんなで肉食いに行きま賞。
関連リンク
イベントの詳細レポートや、他の参加者さんのブログはこちら。
- Mashup Awards ブログ 【ハッカソンレポート@MBS】Hack On Air(MBSハッカソン) ~全作品紹介~ #MA10
- Mashup Awards ブログ 【ハッカソンレポート@MBS】Hack On Air(MBSハッカソン) ~イベント風景~ #MA10
- MBSハッカソンに参加してきたよ。 | 宇都宮ウエブ制作所
- コボビボウロク: MBSハッカソンに参加してきました。~予選②~
【備忘録】リアルタイム猫育成TV
ブレストで出た、定点カメラ映像で猫を映してるだけの番組ていう案を、このままゴミ箱に捨てるのもアレなので、備忘録としてコピペ。
全然TV向けじゃないけど。猫派の人ゴメンナサイ。
- ネコは正義。
- 基本は、ネコが暮らしているのを映してるだけの映像。
- イメージは、暖炉映してるだけのノルウェーの番組ぐらいのゆるさで。
- 視聴者はリアルに課金してネコに餌を与えることが出来る。餌をあげないとネコが飢える。(衰弱しない程度のセーフティネットは用意)
- 参考:ニコ動の「あちらのお客様システム」
- ミャウリンガルみたいなのもあれば。
- 視聴者からのアクション(課金/いいねボタン)によって、猫の生活が変えられる。
- 高級ネコ缶や、猫タワー・猫キャッスルなどの高額アイテムを部屋に設置。
- 視聴者による「わしが育てた感」を刺激
- 人気の無い猫は卒業。
- 番組構成は、ニコ動(or Ustream)は24時間駄々流し+TVは1週間に1回の15分早送りダイジェスト。ダイジェストで、重課金ユーザーを発表して貢献度を称える。
- 猫にGoPro 装着して散歩させた時の映像コーナー
- 猫の命名権や交配するオス/メス猫もユーザー投票で選ばせる。または重課金者に選ばせる。
- 1クール経ったら卒業、その猫の飼い主をオークションで決める。人気も知名度もある程度できて愛着も沸いてるので値段が吊り上がる。
- 登場するネコは殺処分候補だったネコを保護して連れてくる。集まったお金も動物愛護に役立つ団体に寄付することで保健所や動物愛護団体やクレーマーや偽善者達を黙らせる。
- 他のペット(金魚やチンアナゴ等)でも可。
- だけど、ニートが対象の乞食配信だけはダメ。あれは何も生まない、ダメ人間が醸成されるだけ。
「MBSハッカソンで優秀賞をいただきました」への2件の返信
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